練習の習慣化

こんにちは。

つつじピアノ教室の森田ひかりです。

ピアノの上達に必要なこととは、どんなことでしょうか?

沢山ありますが、そのうちの1つに「練習の習慣化」があります。

年間を通して、レッスンに通うのは約40回程度。

レッスンの日だけ練習する場合は、年間で40日程しか練習できません…

それに対して、例えば毎日のように練習する習慣をつけられた場合は、年間365日の練習量になります。

そして、例えば4歳から10年間ピアノのレッスンに通ったとして、

レッスンの日だけピアノに触った場合の合計が約400日になるのに対して、

ほぼ毎日練習した場合は約3650日と積み重なっていきます。

小さいことの積み重ねが大きな力になっていくことを、子どものうちに学ぶことができると、

自信がつき、多少の困難があっても乗り越えることができるようになっていきます。

また、大人になってから他のことにも応用がききます。


もちろん、最近のお子さんは様々な習い事や受験勉強などで忙しく、なかなか思うように練習時間が取れない場合などもあると思います。

そのような期間があっても、小さい頃時間があるうちに練習の習慣を積み重ねられたお子さんは、これまでの練習の貯金もあるため、その時期をうまく乗り越えられたりもします。


とはいえ、練習が大切なのは頭ではわかっているけれど、実行するのはなかなか難しい…というのもよくわかります。

ピアノを弾くことが楽しいという感情がモチベーションになって、自然と毎日練習したくなるのが理想ではありますが、特に小さなお子さんは衝動的な面もありますので、「練習しようと思ったけど、やっぱりテレビを見る方が面白そう」「今日は気分が乗らないからやらない」など気分任せにしてしまうと、なかなか練習の習慣化は身につきません。


そこでオススメなのが、「何かとセットにして、習慣化してしまう」ということです。

例えば、日々の生活の中でも、「朝起きたら顔を洗って歯磨きをする」「手を洗ってからご飯を食べる」「夕ご飯が終わったらお風呂に入る」「寝る前に歯磨きをする」など、特に疑問にも思わず習慣化していることがあるかと思います。

ピアノも同じように「おやつを食べた後に練習する」など他の行動とセットにして、大体の時間を決めて練習することで、だんだんとそれが習慣になっていき、精神的なハードルを上げることなく練習に取り組むことができます。


更に、私の生徒さん達には、練習カードというものを配っています。

私は10年以上レッスンをしてきた中で、生徒さんが楽しくピアノを弾くことは大切、でもなかなか上達しないと楽しくなくなってしまう場合もあることに気がつきました。とはいえ、大人が強制的に練習をさせたり、嫌々練習に取り組ませたりするようなことは、理想的ではないことも同時に感じていました。

練習の習慣がしやすくなるために何か工夫できることはないだろうか?と考えて始めたのがこの練習カードです。

これは、1週間の目標を書いてもらい、目標が達成できた日は好きなシール(またはスタンプ)を貼ってもらうことになっています。また、その日の練習を通して、できて嬉しかったことや良かったことなどを一言だけ書いてもらっています。

そのカードをレッスンの時に見せてもらって、達成した日数に応じて100枚シートにシールを貯めていきます。

そうすることで、努力したことの見える化ができて達成感にも繋がり、できたことや嬉しかったことにフォーカスすることで自己肯定感も上がっていきます。

今まであまり練習していなかったという生徒さんも、このシートをやり始めてほぼ毎日練習するようになったそうです。


楽しく練習に取り組んで、上達する喜びを味わうと、ますます練習が楽しくなるという好循環が起こります。

生徒さん達には、ピアノを通して、コツコツ続けることの大切さなども身につけてもらえたらと願っています。

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