ピアノを続けるということ

こんにちは。

つつじピアノ教室の森田ひかりです。


今回は、小さな頃からピアノを続けている中学生Kちゃんのレッスンの様子をお伝えできたらと思います。

Kちゃんは、初めてピアノを習いに来た時は幼稚園の時でした。子どもの頃から感性が豊かで、いつも目を輝かせてレッスンにくる天真爛漫な女の子。そして何事にも一生懸命取り組む頑張りやさんでした。

あれから約10年。ピアノの腕も身長もぐんぐん伸び、今では素敵な中学生に成長しました。

勉強と部活、ピアノ、そしてバレエの両立をこなし、先日はバレエのコンクールでなんと優秀賞を取ったそうです。


Kちゃんのレッスンの様子を少しご紹介します。

レッスンが始まると、まずは指をコントロールするための教本をします。

この練習は、ショパンコンクールやYou Tubeでも有名なピアニストの角野隼斗さんも、普段している基礎練習を聞かれた際に紹介されていた練習方法です。


次にツェルニー30番の練習曲をレッスンしていきます。

今レッスンしているのは、隣り合う指を16分音符で速く弾くための練習曲です。

基礎的な練習曲もコツコツと頑張っています。


そして、最後にメンデルスゾーンの「春の歌」です。

最近は、学校の音楽のテストで、作曲家の名前や生まれた年などを書く問題が出てきたと話してくれました。メンデルスゾーンの生まれた時代背景などについても簡単にお話しして、実際に曲を見ていきます。

メロディーラインの歌い方、フレーズをどう作っていくか、タッチをコントロールすることによる音色の変化など、とても上手になってきました。


中学生になってからは部活も始まり、更に忙しくなったKちゃん。

振り返ると、私にも似たような時代があったことを思い出します。私自身、中学時代はピアノのコンクールやオーディション、発表会の機会も増え、塾や外での習い事との両立を悩みながらもしていました。

とはいえ、全て等しく全力にというよりは、私の場合はピアノをメインに、外での習い事は息抜きにしたり、勉強は短期集中的に頑張ったりと、優先順位やメリハリをつけて生活していました。

その時に頑張っていたことは、全て糧となり、大人になった今に繋がっていると感じます。


ピアノを習っていると、節目節目で続けるかやめるか迷う時期があります。

中学生になるタイミングでやめてしまうケースも割と多いパターンですが、実はこれから先、数々の名曲に出会い、音楽の奥深さを知ることのできる時期でもあるので、ピアノ講師としての立場だけで考えると、正直ここでやめてしまうのはもったいないなぁと感じることもあります。

ただもちろん、日々の生活で人それぞれに色々な事情があり、優先順位も違うので、何が正解というものはなく、どんな選択であっても私は生徒さんの意思を尊重できたらと考えています。


中学生になっても、ピアノを続けるという選択をしたKちゃん。

レッスンが終わると「ピアノっていいですね〜」と笑顔を見せてくれます。

この先、ピアノを続けることで見えてくるものは必ずあると思います。 忙しい日々を送りながらも頑張るKちゃんのペースを大切にしつつ、私も応援していけたらと思っています。

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